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執筆者の写真Nagisa Kato

日本記者クラブ会見:加藤発言全文

更新日:2023年4月19日

昨日の原稿です。 よかったらご一読くださいますと幸いです。


こんにちは 明治神宮外苑を子どもたちの未来につなぐ有志の会代表の加藤でございます。

周辺地域で二人の子どもを育てる母親です。

私がこの開発について知ったのが一年前。 木を1000本伐採する計画があるというテーマで知ったように思います。

当時は歴史的にも重要で神聖な明治神宮外苑への畏怖の念、また開発の壮大 さから自分ごととは思えず、心の隅にありながらも忘れたように過ごしてき ました。

ところが昨年末になり、いよいよ子どもたちとの思い出が詰まった見慣れた 場所に仮囲いがされるようになったのを目にし、 明治神宮外苑の再開発が現実味を帯びたものとなりました。 そこから自分なりに色々な情報を集めて参りました。

事業者様からは確かにHP上などで計画の概要などが発信されています。 一方で、この開発は多様な側面を孕んでおり、

日本イコモス石川先生は森林伐採に注視した自然保護の観点から、 またある方は市民スポーツの聖地という観点から、 またある方は環境問題という観点から、

とにかく色々な切り口で問題が語られる開発ということを改めて認識しました。

その間事業者様側から専門家の皆様に明確な回答がなされたということはな いと認識しております。

そこで、2/5には地域住民、保護者世帯にお集まりいただき、石川先生にご登壇いただき、開発についてフラットにお伝えいただく機会を作りました。

そのような中、とうとう2月16日には東京都より工事の着工許可がおりました。

現在の計画通りに工事が本格化しましたら、 13年間あの一帯は囲いに覆われ、その間は立ち入ることはおろか伺い知ることもできないだろうという指 摘もあります。 0歳の子どもであれば13歳です。育ちの中で最も大切な期間に貴重な自然環 境を失うことになります。

13年後、親しみ深い明治神宮外苑の土地がどのようなものに変化するのかだけでなく、 大きな工事車両の往来、粉塵、子どもたちの生活や通学にかか る安全性の確保がなされるのかなど、我々このことを見過ごし、 知らないまま過ごしてしまって、 それは親の責任を果たしたと言えるのでしょうか。

私はこのままでは将来子どもたちに顔向けできないと感じました。

そこで、同じように不安を抱く周辺地域の保護者、地域住人の方を中心に 777名分の署名を集め、2月21日に港区長・港区議会議長・港区教育委員長 に提出させていただきました。

陳情の内容は以下です。 1)計画についての対話型の説明会を行なっていただきたい 2)四本の銀杏並木については名勝指定を行い完全な形で保全していただきたい

以上の2点です。

時を同じくして、事業者様へ港区長から、住民説明会を開催する要望書が手渡しされています。

しかしながら今に至るまで実現なされていない状況です。 

本日お集まりの記者の皆様にはぜひ、まだまだ知らない方も多いこの開発に ついて広く周知していただくとともに、 事業者様へ住民の不安感を届けていただき、説明会の開催に向けてお力添え いただけますよう心からお願い申し上げます。 本日はどうぞよろしくお願いいたします。




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